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完全切土

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完全切土

盛土は軟弱地盤の隠れ家

丘陵地に家を建てるとき、斜面を削って平らにします。
これを切土といい、もともとの地面を切っただけですので、地面は硬く締まった状態を維持しています。
一方、地面に土が付け足されて、平坦化することがありますが、これを盛土と呼んでいます。
盛土は土を盛っただけですので元の地面より軟らかいのです。
一般に造成地では切土と盛土の両方が施されることが多く、切土地盤の上に盛土を行うといった造成が見られます。
ところが、盛土地盤はしっかりと締固めを行わないと雨などによって沈下することがあります。
また、斜面や高台では土留め(擁壁)工事も必要ですが、ここでもいいかげんな盛土や擁壁工事が行われると崩壊してしまいます。

切土と盛土たとえば盛土の中に瓦礫などが入れられていると、そこに水がどんどん染み込み、地盤が緩んでしまって強度を失ったり、 盛土自体の重みで沈下を助長します。
盛土地盤が沈下するとその上にのっている家も、同時に沈下することになり、重大な被害を与えます。
盛土が軟弱だと分かったら(地盤調査によって)、盛土の下に強い地盤がある場合、そこまで杭を打って基礎をつくったり、盛土地盤を改良して安定した地盤にするといった方法をとる必要があります。
  ほかにも、基礎を軟弱地盤にできるだけ対応させるといった方法もありますので、検討してみたいものです。
ともかく、盛土を行った造成地では次のことに注意してください。

1.建物の配置はできるだけ盛土部分を避けること。特に擁壁寄りは盛土であることが多いので、できるだけ擁壁から建物を離すこと

2.盛土中に瓦礫がないかどうか確かめる(鉄筋などを突き立てて確かめます)

3.造成計画図を入手する(数区画以上の新しい造成地では造成計画図を入手できる場合があります。
造成計画図からは盛土と切土がどのように行われたか判読できます)


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